サウスリッジホーム株式会社のスタッフのS君。彼は建築士の有資格者ですが、三度の飯より建物探索が好きという御仁です。「取って置きの家を見つけたのですが、見ませんか?」というので二つ返事で見に行きました。彼は普段から狭い道でも坂道でもチョコチョコと入り込んで行き、ユニークな家を見つけ出す名人です。一軒目はJR香芝駅近くにあり、線路沿いの狭い道に面した広い一画です。RCの塀。型枠に杉板を使って木目を浮かび上がらせて、うまく木の柔らかい質感を出しています。家屋の周囲は普通のRCで玄関の右横2.5メートル程が杉板目のRC塀になっているのです。その右奥が広いスペースのガレージになっています。家は全体的にスクエアーで,RCとかガラスを大胆に使っています。残念ながら間取りは塀が高いので外からではちょっと分かりません。是非「豪邸拝見」とさせていただきたいのですが・・・・。「豪邸」というと少しニュアンスが違う気がします。豪邸でなければ何と呼べばよいのでしょう。「個性的な家」と言ったほうが良さそうです。
2軒目は近鉄「五位堂」駅から歩いて10分位のところで15戸程の建売住宅の一区画にあり、80坪位の土地にユニークな家が建っています。この方はMさんという方で、以前お会いしたことがあります。成程Mさんはこういう家を建てたのかと感慨深いものがありました。「建築家の家」風の建物です。無垢の板を外壁にふんだんにつかい、「母屋」は二階建てで南に向かって高くなっている片流れの屋根は軒のフトコロを深くしています。無垢板の外壁についてはこまめに手入れしなければなりません。でも思い切りがイイ家ですね
3軒目はT台の西のはずれの高台にある白と黒を基調にしたモダンな家です。今流行のスクエアーなスタイルで都市型コンパクト住宅を少しスケールアップしたといったところ。背景として関屋の山並みを見渡せるというのがいいですね。 家を建てるならやはり自分の好みの外観とか色彩とか間取りを考えたいですよね。人それぞれ性格も違いますし、暮らし方も違います。住む人数も家族構成も違います。となると当然建てる家も違ってきます。だから個性のある家をみつけると嬉しくなります。そしてそのような家を建てたのは、どんな人だろうと興味津々になるのです。ですから、立て込んだ一画に突然変わった家があると、もうそれだけで「おー!ヤルナーッ」って感動してしまうのです。職業は、歳は、どんな理由でこの家を建てたのだろうと、と興味は尽きることがありません。家を建てるってやっぱり、何か理由があるじゃないですか。そんな経緯(いきさつ)を聞いてみたいですね。ああそういえば、葛城市北花内に広い敷地にゆったりとした構えの素晴らしい邸宅があるのを思い出しました。 <藤原>