週刊文春に「家の履歴書」という記事が連載されている。有名人の家に関する話だが、幼い頃に暮らした家の間取りが描いてあり、そのころの暮らしぶりが語られている。
持ち家、分譲マンション、一戸建て建売、賃貸マンション、ハイツ、文化住宅と暮らしは様々だがそれぞれの環境で子供たちは育ってゆく。育って巣立ちをすればもう家の役目は終わっているのだろう。家も還暦を迎える頃には解体されるかもしれない。家が解体されなくても親は歳をとり死んでゆく。家が無くなるか人が亡くなるかの違いだけである。人がいなくなった家はただの抜け殻である。しかしその家(環境)で暮らした日々の思い出は人の心に残る。それは何者にも代えがたい無垢の宝物であるに違いない。
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