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サウスリッジホームの家造り
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こだわりの空間
暮らしのカタチ ― 錯誤粉 ― >>バックナンバー一覧へ戻る

 天王寺で夕食の約束があり、地下鉄谷町線八尾南の改札へ向かう。切符売り場の自動販売機に近づこうとした時、横合いから「アノぅ」と声をかけられた。27、28歳位の女性である。167cm位か、色白である。【宗教か?】と思ったがどうやら違うらしい。「ハイィー」と水谷豊風に答えると、「アノぅ」と更に言う。「で」と私が促すと「これ、よろしければ使って頂けないでしょうか」と美女が言う。みれば茶色のプラスチックのカードである。「私はもう、今日は使いませんので・・・どうぞ」とそのカードを私に渡そうと差し出した。どうやら一日中何回でも何処から何処まで地下鉄・市バスを使用しても良いカードらしい。特段断る理由もないので気持ちよく譲って貰う事にした。断っておくが、私は物欲しそうにあちこち見ながら歩いていた訳ではない、私は目的地に向かって真っ直ぐひたすらに背筋を伸ばして歩を進めるタイプである。従って物欲しそうな顔をしているから彼女が恵んでくれた訳ではなかろう。やはり大切なものを託すにはそれなりの人物に渡したいはずだ。軽はずみに誰彼にプレゼントしたりするとそれがきっかけとなり男がストーカーに変身することも考えられる。数多(あまた)いる通行人の中から相手を選ぶにはそれなりの人物鑑定眼がなければならない。私は選ばれたのだ。彼女には人を見る目があったのだ。去り往く彼女を見送った後、「ま、選ぶも選んだり。選ばれるも選ばれるなり」などと馥郁(ふくいく)たる気分で改札に向かったのであった。

 宅建協会の講習が阿倍野で開催された。帰りは地下鉄である。谷町線阿倍野駅の改札へ向かう。切符の自動販売機が新しくなっていた。私はめったに地下鉄は利用しない。私が知っている自動販売機ではない物体があった。なにやら色々な絵柄が表示されている。ピッ、ピと押して行けば良いのだろうと推測するが、よく判らない。八尾南までの切符を買うのに市バスですか定期ですかとかなんとか。「うーむ、ウーム」と販売機を睨む。 後ろ45度後方から「あのう」と優しげな声がする。「ハイィー」と水谷豊風に振り向くと、28歳前後、北川景子風の美女が小首をかしげて「どうされました?」と言う。「最近の機械は親切すぎますな」と答えるともなく言うと、「そうですよね。かえって不便ですよね。私も良く分かりませんが切符、買ってあげましょうか?」と北川景子がニコッと微笑む。彼女のおかげで難なく地下鉄に乗れたのであった。「最近の若い(キレイナ)女性は捨てたもんじゃあないのお」と気分良く彼女を見送ったのであった。

 梅田の紀伊国屋へ行く。旭屋、ブック・ファースト、ジュンク堂。大きな書店に行くと思いがけず探していた本に巡り会うことがあるので月に一度くらいは大型書店へ行くことにしている。昔、堂島グランドビルとか駅前第三ビルで仕事をしていたので三番街は熟知とまでは行かないが、大体は把握していた。ところが、久しぶりの阪急三番街は風景が変っていて東西南北上下左右、さっぱり判らない。エトランゼである。若干ウロウロしていたように見えたのであろう。八千草薫が若かりし40歳前後の頃はこうであったかと思えるふうの顔立ちの和服の女性がさりげなく私に近づき「どうされました?」と言った。つい私は「はい」と言ってしまった。すると妙齢の美女は柔らかな声で「御トイレならこちらを真っ直ぐ行かれてその先を右に行きその左に御座いますワ」と白い指で指し示した。「ありがとう」と反射的に言ってしまった。「どういたしまして。御気をつけて行って下さいね」と彼女は会釈して去っていった。私は特にモヨオシテいたわけではなかったが折角の親切なのでトイレに向かった。和服姿の女もええもんですなあと思いながら。

ふと考えるえてみると

 このような事例はひょっとすると「年寄(ジジイ)扱い」されているのではないか? 決して私がエエ男やから近寄って来た訳ではないのではないか? 遠い昔にはそんなこともあったような気がするが今は還暦越えである。とすればこれは由々しき兆候に違いない。まず現実に起こったことを認識検証すべし。傾向は解った。対策として着るもの、履くもの、身のこなしに研究が必要である。これからは近寄ってくる女には気をつけて対応しなければならない。それより電車の中で若い娘(こ)に座席を譲られたらどうする。断ったらその娘に恥をかかせることになるし、「ありがとう」と座れば100l「爺」を認めたことになる。

困った。「座るべきか、立つべきか」それが問題だ。<藤原>

 

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