帯
ロゴ
ホーム 新規物件 こだわり空間 会社概要 住宅性能保証 最新広告情報 お問合せ
サウスリッジホームの家造り
サウスリッジホームの家造り
こだわりの空間
暮らしのカタチ ― 山川草木 ― >>バックナンバー一覧へ戻る

  NHKの100分de名著7月は小松左京だ。奈良県北葛城郡にある上牧のアピタ買い物に行くついでにテキストを買おう。夢屋書房があり、会員証も持っているし、ポイントもたまっている。行ってみると書店の様子が一変していた。どうやら経営者が代わったようだ。文芸本は奥の一角に追いやられていた。店先は雑誌類や文房具売り場がスペースを占領していた。とにかくテキストを買った。ついでに5月に放送していた「平家物語」も買った。夢屋書房はアピタがオープンした時からあったのだから残念なことだ。香芝市の「香芝書店」も無くなった。三洋書店と森谷書店があるのみだが森谷の方は本屋さんというよりは学生向きの教科書とか参考書が主体のようだ。書店のない町に文化無し。最近の人は本を読まなくなったという。時代ですかね。

 




 家に帰り早速ページを開く。最初のグラビアは小松左京の顔のアップ。丸い顔に黒縁のメガネ。人懐っこい顔。その次のページにデスクに座った正面からの写真があった。驚いたのはそのデスクが我が書斎〈而今庵・じこんあん〉のデスク、ドレクセル&ヘリテッジ・キドニーデスクと同じであった。こ偶然の一致に何となく嬉しい気持ちになった。もしこのテキストを買わなければ一生この偶然の出来事を知らずに生きていくことになっただろう。

 小松左京の本名は小松実(こまつみのる)という。私の父も実だ。こんな偶然は父からのお中元か。小松左京と高橋和己は親友だったという。高橋は「苦悩教の教祖」と言われた。「非の器」「憂鬱なる党派」「黄昏の橋」なんかはなつかしい。「邪宗門」は良かったかな。小松左京は学生の頃「うかれ」というあだ名だったらしい。その二人が親友だったという。不思議だ。

 小松左京のデスクとうちのは同じものだが椅子が違っている。氏の椅子は大きくて背もたれが高く人を包み込むようなカタチである。うちの椅子は純正品だが座り心地はもう一つである。

 令和元年7月8日竹村健一氏が亡くなった。パイプをくわえ「まあ、だいたいやねェ」と始める世相評論は一世を風靡した。物事を斜に構えて観る物言いは独特であった。ネットに生前の写真が載った。書斎で撮られたスナップ写真を見ると後ろに欝っている本棚がうちの〈而今庵〉の本棚とほとんど一緒だった。偶然の一致に不思議な感じがした。竹村さんは健一で私は憲一。小松左京氏の本名は実、私の父の本名は実。特別どうということのない一致にすぎぬ。

 父と母の法事は令和元年8月10日に行うが、そのチョット前に父と母がいたずらを仕掛けたのかも知れない。と思う今日この頃であります。 <藤原>

 

pagetop
サイトマップ 個人情報保護方針 このサイトについて