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サウスリッジホームの家造り
サウスリッジホームの家造り
こだわりの空間
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 日本建築の様式は室町時代にほぼできあがったらしい。ただ安土桃山時代の書院造り、数奇屋造りは庶民には関係なく、江戸時代の町屋になって初めて庶民の家が現れたと言える。農民は相変わらず掘っ立て小屋に毛の生えたような所で生活していた。庄屋とか豪農などの家屋が千年家と呼ばれて残存しているが庶民には無縁である。一般的な家は、土間、おもて、奥、納戸、居間、竈が基本の構成で部屋は田の字で区切ってあり、何かの集まりがあると仕切りの障子なり襖なりをとりはらって広い空間を創出した。今でも都市郊外の旧村や地方の家屋はこの間取りだろうと思う。私は但馬の田舎で少年の頃、おもての部屋で寝ていて朝方牛が乗り込んできたことをおぼえている。牛部屋が家の中にあり牛も同居人(?)だったのである。但馬牛はもともと農家内の牛部屋で暮らしている母牛に種付け(受精)し、生まれた子牛を1年間農家が育てて、そして牛市(市場)で売る。その子牛がいろいろな地方で育成されて肉牛になるのです。

 先日(平成19年12月21日)葛城市にある「空(そら」と言う名のカフェ&レストランでコーヒーを飲む。古い民家を改造してレトロな風で、調度品とかテーブルなどの質感はアンティークな風合いで仕上げてある。分厚い無垢の一枚もののテーブルが良い。置物も陶器やガラス製品などバラエティーに富んでいる。エプソンのプロジェクターで葛城地方の風物(古くからあってしかも今も尚ある風景)を映し出していた。民家の間取りは基本的に動かさずそれを活かしている。落ち着きがあっていい感じでした。個人的には、ここで「蕎麦」を食べたら最高だろうな、と思った。もちろん手打ち蕎麦希望ですが。

 現在私たちが作っている建売住宅の間取りは4LDK中心です。リビング・ダイニングキッチンと、子供部屋が2室、夫婦の寝室と予備の1部屋です。どのように配置構成するかは建築士の腕の見せ所です。この4LDKという間取りは非常にコンパクトでよく出来た空間といえます。ただ最近子供が親を殺したり、親が子供を虐待して殺したりする事件を聞くたびに、その原因はどこにあるのだろうと考えることがあります。原因は1つではないとは思いますが、どのような家庭環境で暮らしていたのかということにはとても関心があります。家庭環境といっても私の関心は「住居」です。特に間取りです。中でも子供部屋というのが気掛かりです。もともと子供部屋などというものは日本建築にはないものなのです。早くから子供部屋を与えるとろくなことはありません。パソコン、ゲームなど遊びに事欠きません。一人で遊ぶことに慣れ友達もできないオタク小僧になりかねない。鍵など付けたらいよいよ最悪です。ですから子供部屋というのをやめて、夫婦の部屋とするのです。重いローンを一生背負って行かねばならない男に自分の部屋がないのは理不尽です。夫も妻も1部屋ずつ占有して好きに使いましょう。それぞれの自由な時間を持つのです。子供は寝室で親と一緒に川の字になって寝るのです。子供が高校生にでもなった頃しばらく貸してやればいいのです。大学にいくとしても就職するにしてもせいぜい3〜4年の辛抱です。子育ての仕上げと思えばよいのです。子供が巣立ったあとの4LDKは使い勝手が非常によろしいよ。コンパクトで、二人で暮らすに充分な広さです。 <藤原>

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