今でも全国各地でニュータウンの計画が沢山あるようですが、どこまでやり続けるのでしょうか。ニュータウン構想は東京の多摩ニュータウン構想を嚆矢とし日本が高度成長期に入った1960年代頃から始まり、田中角栄の日本列島改造論も手伝って爆発的に乱開発が行われたといえます。「団塊の世代」がニュータウン発展の担い手だったのですが、その彼らもいよいよ引退です。今、40年以上経過したニュータウンを見れば、家も人も「疲労」が始まっています。「売家」の看板があちこちに増えてきました。時折見かける住人はお年寄りばかりが目立ちます。「団塊の世代ジュニア」がいるではないかとおっしゃるかもしれませんが、団塊ジュニアは同居を嫌がりニュータウンを出てゆきます。それはそれとして、もうこれ以上日本の人口が増加しないのですから、自然破壊を伴う開発など止めて現状のままの日本の住宅地をリサイクルなりリノベーションによって蘇らせるほうが良いのでは。
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